( テレビ東京「 私、嫌われたくないんです。」2019年9月3日放送の一部です。 )
はじめまして。
院長の 大江 誠(おおえ まこと)です。
よろしくお願いします。

私は1955 年北海道苫小牧市生まれです。2025年3月27日で70歳になります。
北海道医療大学歯学部を1987年に卒業し、東京医科歯科大学歯学部第一矯正学教室に1987年から2008年まで21年間在籍しました。
拙文は1994年、歯科学術研究におけるこの年の日本の代表論文に選ばれ「Dentistry in Japan」に掲載の栄を賜りました。
その年、1994年の10月に「代々木矯正歯科診療所」を開設し2025年で31年になります。
仕事以外では2009年、「千一亭志ん諒」の名で落語を始めました。
高座名の千一亭志ん諒(せんいちてい しんりょう)とは 千駄ヶ谷一丁目で診療してますという駄洒落です。
私の独演会「志ん諒の会」は 2025年2月で160 回、持ちネタは自作21席を含め 180席を超えます。
1998年から「東京ドクターズラグビーフットボールクラブ」でラグビーを始め、2025年で27年になります。
2023年からは「トロットラグビーフットボールクラブ」に参加しています。
ポジションはウイングと呼ばれるWTB(Wing Three-quarter Back)です。
2007年からは「トコフェロール」のドラマー、遠藤 剛先生についてドラムを教わっています。2025年で18年になります。
さかのぼれば、1970年、15才、中学卒業後すぐにソニー厚木工場半導体事業部に勤め、コンピューターのチップの製作に携わりました。その頃から今まで、いつも私の傍らにはコンピューターがあります。
コンピューターは情報を整理する事には優秀ですが、既存の情報で動くだけなのです。新しい発想や、無いところから生み出すことは苦手です。そこが人間と大きく違うところです。
そんな私の矯正治療は、既存の考えに縛られること無く最良を求める治療です。
矯正治療は実に複雑多岐です。装置を使えば治るといった単純なものではありません。
患者さん一人一人に柔軟に治療することが矯正歯科医には求められています。
なぜなら、歯並びは百人百通りです。一つとして同じ歯並びはありません。
じっくりと考えてこそ最良の結果を生むのです。
矯正治療での最良の結果とは、歯並びの改善ばかりでなく、顔の歪み、アゴの歪み、口の歪み、アゴのしゃくれ、口ゴボ、ガミースマイル、ほうれい線、人中、頬こけ、Eライン、Cカールなど、審美的要素の改善も含まれます。
なぜなら皮膚筋肉などの軟組織は骨や歯などの硬組織の上にあるからです。硬組織を動かせば軟組織を動かすことができます。
ぜひ、美容外科的処置をお考えの前に、矯正治療を検討していただきたく思います。
また、アゴの動きは歯で制御されています。そのため、あり得ないところで咬み合っていると、アゴはあり得ないところに移動します。それを治すのが矯正治療の第一の目的であると考えています。
それは、たとえ歯を美しく並べたとしても、頭蓋骨とアゴとの位置関係が歪んだままでは顔貌の改善がなされないばかりか、偏った歯の制御がそのままのため、いずれ偏った咬合力で後戻りしていくものだからです。
さて、矯正治療を受ける際にとても大切なことがあるので少しお話しします。
矯正歯科での歯の移動は、骨の代謝によるものなんです。押したり引いたりする力で移動しているのではありません。実は、細胞の中の化学反応で移動しているのです。
その反応の邪魔をするのが活性酸素や化学物質です。これらは主に白血球で生じます。この白血球を作用させるのが交感神経です。交感神経は怒ったり、恨んだり、緊張したり、頑張ったりすると、身体を守ろうと働きます。本来、身体をを守る働きの交感神経が自分の身体をを傷めることがあるのです。
この交感神経を抑えるのが副交感神経です。副交感神経の縄張りは主に食道から肛門までの消化管です。ですから怒りながら食べてる人や、トイレで怒鳴っている人などはめったにおめにかかりませんね。
ビールを飲むと直ぐ気持ち良くなるのはアルコールの効果ではありません。アルコールは主に小腸で吸収されます。実は、ビールは炭酸ガスでのど越しに食道を刺激しているのです。
そうです、食道が炭酸ガスで刺激されて副交感神経が働きはじめたのです。
けれど、リラックスするために副交感神経を刺激しようと、いつも飲んだり食べたりしてはいられません。そこで編み出されたのが「呼吸法」です。
「呼吸法」はお腹にためた炭酸ガスの多い呼気でゆっくり食道を刺激します。ですが、これまた常に「呼吸法」をしていられません。
けれど、これを自動的に実践できる方法があるんです。
それは
声を出して笑う
ことなんです。
笑うと呼気で副交感神経を刺激でき、自動的に交感神経を抑えることができます。
といった訳で、代謝を邪魔されずに、すみやかに歯が動くために、矯正治療の際は
ぜひ、私の落語を聴いて
声を出して笑っていただきたい、ってことで。よろしくお願いいたします。
日本の伝統芸能である落語と、現代の歯科医療技術である歯列矯正。一見、全く異なる分野のように思えるこの二つには、実は深い共通点が存在します。キーワードは「変化」と「成長」です。 落語家は、何年もの修行を経て、一朝一夕では得られない話芸を磨き上げていきます。それは、歯列矯正における日々の小さな変化の積み重ねが、やがて素晴らしい変化をもたらすことと響き合います。 どちらも忍耐と継続が必要で、すぐに結果は出ません。しかし、その過程を経た先には、確かな成果が待っています。 落語では、噺家一人が多彩な登場人物を演じ分けますが、これは矯正治療において歯科医師が様々な専門知識と技術を駆使して、患者それぞれに合わせたオーダーメイドの治療を提供することに似ています。 小道具ひとつで場面を転換する落語の見立ての技は、限られた装置で最大の効果を引き出す矯正技術の妙と通じるものがあります。 歯並びの改善によって得られるのは、美的な変化だけではありません。発音が明瞭になり、噛み合わせが良くなることで食事の質も向上します。これは落語家にとっての滑舌の良さが芸の質を高めることと響き合います。さらに、口腔内の清掃性が高まり、虫歯や歯周病のリスクも減少します。これらすべてが相まって、生活の質を大きく向上させるのです。 落語の高座で語られる物語が人々に笑いと感動を与えるように、矯正治療によって得られた美しい笑顔は周囲の人々に前向きな影響を与えていきます。生き生きとした自然な笑顔は、見る人の心を明るくします。 落語家が高座で客を魅了するまでの長い修行と同じく、矯正治療も時間をかけた変化の過程があってこそ、最後の感動があるのです。歯並びを整えることで、人生という長い高座において、新たな自分と出会い、より生き生きと活躍できるようになるでしょう。落語の名人が最後に放つ「オチ」のように、矯正治療の終わりに訪れる完璧な笑顔は、すべての苦労を報いる最高の瞬間です。まさに、「お後がよろしいようで」と、結末の妙こそ、歯列矯正と落語の至芸における、最も顕著なる共通項と言えるでしょう。
2021年9月23日(木)から25日(土)までの
「第24回日本歯科医学会学術大会」の公開フォーラム
「ダブルキャリアのすゝめ ~より楽しい歯科の世界を目指そう~」
の40分程のパネルディスカッションに出演しました。


( 2021年9月「第24回日本歯科医学会学術大会」の公開フォーラム「ダブルキャリアのすゝめ ~より楽しい歯科の世界を目指そう~ 」でのご挨拶です。 )
東京ドクターズラグビーフットボールクラブのメンバーです。
熊谷ラグビー場で「メディカルセブンス大会」(2022/06/05)での私のプレイです。
シーン1.最初にタックルしています。
シーン2.最初にタックルしています。
シーン3.トライしています。


「DENTAL VISION」2021年10月号の
「公開フォーラムを終えて 終演者から見たWEB配信の意義とリアルの価値」
の中での記事です。






現在「志ん諒の会」は毎月第4日曜日午後2時から午後5時です。
入場料は予約2,000円(学生1,000円)、当日2,400円(学生1,200円)です。
ユーチューブに落語動画を載せてあります。
2022年2月25日、金曜、深夜12:30(明けての土曜0:30)日本テレビ「ネプクラ」に出ました。
Tver、Hulu で配信されます。

↓ は ぼくのところだけ切り出したものです。